『君たちはどう生きるか』
このところ毎日ちびちびと味わいながら読んでいる本。
わたしの持ってるのは、岩波文庫。吉野源三郎著『君たちはどう生きるか』
最初に書かれたのは、1937年という。
でも書かれていることは永遠に色あせない。
中学生のコペル君のエピソードとそれに対する叔父さんの「おじさんのノート」という考察。
この対話の感じは、「ソフィーの世界」に似てる。いや、もちろんこっちが先だ。
哲学はいつも対話からはじまる。
こういう本を読んでいると、あれこれ手をだしても、本当に全身がしびれるように打たれるのは結局「哲学」ではないかと思う。
映画にせよ、マンガ、アート、音楽、あらゆる創作物は、哲学に帰結するとさえ思う。
哲学を感じさせない作品は、なんとなく物足りない。
もともと論理的にうつくしいものが好きだ。
雰囲気だけで逃げるのはずるいと思う。
本にはめぐり合わせがある。
読むべきときに出会う本がある。
この本は、娘に、子どもたちに与えたい。
一生の宝物になる一冊だろう。
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コメント
◇あつこさま
おお、さすがでございます。
ご紹介の『千曲川』は知りませんでした。
機会があったら探して見ますね。(^^)
夏の疲れ、終わりの方ででますよね? <いまかも
ぼちぼちいきます。
書き込み、うれしかったです。(*^^*)
投稿: しづく | 2005/08/29 22:26
数年前に読んだ小宮山量平さんの『千曲川』に
『君たちはどう生きるか』が絶賛されていたので
読んだことがあります。
『千曲川』も『君たちはどう生きるか』も
わたしにとって心躍る本でした。
真実は決して「色あせない」のですね。
しづくさんもお好きと知り、嬉しくなって
書き込みさせてもらいました。
暑さが和らいできましたね。
夏の疲れが出ませんように。
投稿: あつこ | 2005/08/28 07:27