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2005/06/04

きょうあったこと。

PCが一度ダウンしてから、熱くなると怖いので、短時間でやめている。
サイトを回ってあれこれ見てるときより、時間があるような気がする。
自分の思ったり考えたりすることも、心の中にたまっていく気がする。

今日のランチは神楽坂の和食やさんへ行った。
ご飯は玄米で、ほかのお料理も材料の持ち味を生かした薄味だった。
かぼちゃの煮つけとか煮びたしを食べていて、なんだかわたしが作った料理みたい、と思った。
外食する料理は、ふつう味が濃い。でもこの料理はそうじゃなかった。
安心して食べられる味だった。
夫は違うものを食べて、そこに載ってるきくらげが、間違いなく乾物じゃなくて生だったのを見て、うれしかった。
いいぞ、と思った。
くもっていた天気も晴れてきて、新宿へでかけた。

 ◇ ◇ ◇

新宿の帰りは、ひとりでバスに乗った。
けっこう混んでいて、立ってる人も多かったが、わたしは運良く奥に座れた。
わたしの降りるバス停の3つ前で、突然「ごとん!」と音がした。
前のほうで、立っていたおじいさんが転倒したらしい。
すると運転手は、あわてて「車内転倒は、交通事故とおなじで警察に連絡しないといけない」と言い出した。
バスを道によせて、会社へ無線で連絡しだす。おじいさんは恐縮して、問題ないと繰り返す。

車内には、おじいさんを心配する空気よりも、めんどうになったなという空気がただよう。
その中でおじいさんが、「わたしが100%悪いんだから、別に後になって問題にしないから」と必死に訴える。
結局運転手さんは、おじいさんの連絡先を聞いて、事務所へ無線で報告して、バスは運行を続けた。
どこを打ったか後ろのわたしには見えなかったが、音は大きかったように思う。

まわりの人も、おじいさんに席をゆずろうと声をかけるが、「だいじょうぶ」を繰り返す。
おじいさんは、わたしと同じバス停でそそくさとはずかしそうに急いで降りていった。
わたしがおじいさんだったら、きっと全く同じようにしたと思う。
おじいさんを恥ずかしく思わせた空気の方が、よっぽど恥ずかしいものだったのに。

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