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2005/05/17

ジョゼと虎と魚たち

最初に映画を見て、その後、田辺聖子の原作を読んだ。
それ以来、ずーとその作品について頭の中に何度も浮かんできては消える。

(以下ネタバレ含む?)


  ◇

ラブ・ストーリーです。
原作のほうは、全体的におとぎ話のようで、あわあわとした不安の中のなまぬるさで終わるが、映画はその先の続きまで描いてくれてる。
そして映画はもっとジョゼの輪郭がくっきりとしていて生活感があふれたリアルさで満ちている。
いちばん好きなシーンは、最後に一人になったジョゼがいつものように自分だけのために魚を焼くところ。
風を切って電動車椅子で町を移動しているところ。

それまでにも障がいを持った人との恋愛とか、福祉の問題とか、あれこれ盛り込まれていてココロがひっぱられるのだけど。
「わたしもあんなふうに、魚、焼けるかなぁ」
って思ってしまうのだ。
胸がざわざわして、どこかでぎゅっと握りこぶしを作ってしまうのだ。

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コメント

◇柚月
 おお、ごぶさた。すりすり。
 おほっ。そう? 好きだと思った? (*^^*)
 映画は原作よりも生々しい感じがしたんだけど、それが嫌ではなかったです。すごく心に残る作品でしたよ。
 
◇美雨さん
 うん。若くて、ズルくて、情けないけど、純粋にまっすぐ好きになってたよね。
 ジョゼにとって彼との思いでは、一生の宝物なんだろうと思う。あきらめと、覚悟と感謝と憎しみと深い深い愛情が残っているような気もする。あの日々があって、今一人でもやっていける力になったって気がする。

投稿: しづく | 2005/05/17 21:39

あぁ~!私も原作読んで、映画も(DVD)観ました。
妻夫木君の恒夫、ちょっと情けない位、女の子にだらしなかったりもするけれど、それでいて、純真で…はまり役だったと思います。
原作ともイメージがかけ離れるようなこともなく、ジョゼに対する言動があくまでも自然で良かったです。

投稿: 美雨 | 2005/05/17 19:56

わぁ、しづく、映画観たんですな。
私は原作だけで止まってる。
原作、好きでした。
映画はその先まで描いてあるのか…。
キャスティングも好きな二人なので、私もいつか観てみようと思います。
でもやっぱりしづくも好きだと思ったよ!^^

投稿: 柚月 | 2005/05/17 17:18

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