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2005/05/11

自由って・・・。

わたしは読書が好きだが、読みたい本がてもとにないときは、近くにある読めるものはなんでも読む。
例えば新聞広告とか、待合室にある雑誌とか、部屋に落ちてる紙?とか。
今回は部屋に落ちてる、小冊子だった。

ちょっとした文集みたいなものだが、その中で、ドイツの哲学者のことば、というのが載っていた。
気になったので、ネットで調べてみたら、どうやらカントの言葉らしい。

「森に住む獣たちと、人間とはどちらが自由だろうか?」と弟子の問いに、カントは「森に住む獣は、自然や欲望に支配されているから不自由である。人間は、自らの理性で自らの正しいあり方を選択する自由がある。だから、人間こそ自由な存在なのだ」と教えたのです。

これはけっこう有名な逸話らしい。哲学も教養課程で習ったはずだが、このことは初めて知った。
自然に眠くなり、自然に食べたり飲んだりするほうが自由だと思っていた。
自然に理性であらがうのが、自由だと。
欲望には制限がある、という考えが目からうろこだった。
自由って、欲望を超えて、自らがコントロールできることなんだ。
自由って、そうだったのか・・・。

PS:こんな自由の定義も見つけた。参考まで。

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コメント

◇ゆうさま

そうですね。ひょんなところに、出会いとかきっかけがあるのでふと手に取ったものからめっけもんがあったりしますね。

>自分で達成するものなのである。

うんうん。なるほど~。
自由ってお気楽なものではないというのが、この頃の所感です。(^^;;;

投稿: しづく | 2005/05/14 10:57

何でも読むってところ、しづくさんと似ています♪
仕事で小さな病院へ行く時、普段買わない雑誌が読めるからラッキー!と飛びついてしまいます。夢中になると名前を呼ばれているのが聞こえなくなりそうですけど^^;
新聞屋さんで貰う冊子なんかは、いつもは放ってあるのに読むものが無くなるとまとめて読み出します。
あと調べものをしている時に、どんどん脱線して「あれ?何を調べていたんだっけ?」はよくあること(笑)
でも案外、そういう時に読んだものが心に残っているようです。

「自由とは、自分がすべきことを理解し、自分がすべきことを行える能力を持っていることである。自由は受けるものではなく、自分で達成するものなのである。」という何かで読んだ言葉にどこか納得。
「他」があってこその自由なのでしょうけれどね。
自分の心に背いても自由とはいえないし・・・なんて時々、とても不自由な自分に気づくのでした(>_<)

投稿: ゆう | 2005/05/14 00:00

◇美雨さん
 うん。今まで思っていた「自由」をさかさまからのぞいたような気分になりました。いままでの自由が不自由に見えてきたり、不自由が自由に見えてきたり・・・。
 「博士の愛した数式」は感動ですよ。あるいは図書館で借りるのはどうですか? 最近は予約して借りられて便利です。

◇すみれさん
 >自由とは、不自由という対比するものがあって初めて実感できるものかと思います。

 たしかに。不自由があるからその逆が自由を意識することってよくあります。自由があたりまえになると、空気のように見えなくなってしまう。
 自分から選び取ったり、意識的であることって大事なのだと思います。それは時には疲れてしまうのだけどね・・・。
 

投稿: しづく | 2005/05/12 22:19

う~ん。ふむ~。
私も「自由」については、時たまですが考えてみたりすることがあります。でも、自由とは・・・という定義づけというか、自分なりの答えのようなものをまだはっきりとは、見つけ出せずにいます。
頭の中で、言葉の追っかけごっこみたいになったりして、訳がわからなくなり、蓋をしてしまうからです。

世界にたった独りになったら、自由かな・・・と考えた時の答えは否です。
それこそ、なんでもやりたい放題で自由この上ないとも思うのですが、でもそれは自由だか不自由だかわからなくなる。
自由とは、不自由という対比するものがあって初めて実感できるものかと思います。また、社会生活においては、周りに認知されてこその自由かなとも。「我は自由である」という実感の満足が自由であることなのかな。

それにはまず、自身の欲望がなんであるかを知る。ということなのでしょうか・・・・。
すみません、思いのままに書いていたら、だんだんズレてきてしまいました。ごめんね。

投稿: 悠木すみれ | 2005/05/12 09:38

なかなか奥深いお話ですね、フムフム。。。
何を持って自由というか。。。定義づけは難しいですね?

話は変わって…私も本を読むのは好きです、といっても余り文学作品は読まず、恋愛物が多いんですけど。。。
今読みたいと思っているのが、「博士が愛した数式」「対岸の彼女」でも、新刊だと高いですね?文庫本になる日を今か今かと待っています。

投稿: 美雨 | 2005/05/12 00:43

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