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2005/04/15

浅い着地点の歌

先月のAQに出したわたしの歌。

ふわふわと
風花
舞い降りて
まつげの上に
遠くの便りが届いた

 ◇ ◇ ◇

二席をいただいたのだけど、なんというかすわり心地の悪い椅子のうえにいる。
なんとなく類型的な感じがする。
わたしでなくても書けそうな歌だ。
東京でめずらしく降った風花(かざはな)の実体験から来たものだし、あ、と思った心のゆれをまとめられたという思いもあるのだけど。
んー。
これで満足してちゃいけないなーって感じがしてならない。

なんでだろう、なんでだろうとずーとココロの隅に引っかかっていた。
通勤帰りにまだあれこれ考えて。

もしかしたら、すごく浅いところで着地してるからなのかと思い当たる。
感覚の、うっすら積もった雪をそっとすくったうわべだけを見せてるような。
風花というモチーフからは、それが似合っていたのだけど。

もっとハートがわしづかみにされるようなウタを詠みたい。
爪あとが残るくらいの。
見ている景色のその奥の奥が見えてくるような。
マジック・アイみたいな。

明日はAQ。
一ヶ月も考えていたのか。こんなことを。(苦)

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コメント

◇純ちゃん
 ああ、うれしいな。
 なんかその「キュウっ」がきちゃったんです。(笑)

 歌会を終えた後、ウタを見直したりしますね。
 またひとりになって、ウタを見つめなおす。
 みんなの意見とか思い出して、「でもやっぱりこれは直せないな」と確認したり。
 そういうしみじみ? した時間もけっこう好きです。

投稿: しづく | 2005/04/20 22:34

◇たかしさま
 ありがとうございます。
 ブログってタイトル大事なんですねぇ。

 「ハートを鷲づかみにする」と「やさしさ」の両立。
 名作にはあるような気がします。たしかに稀有ですね。
 
 最近、ウタだけに限らず、「人」とか「場」とかに合うものってやっぱりあるのかなぁと考えています。同じ歌を違うところに出すと評価が違うように。
 プロだったら、ニーズに合うものをコストまで考えて提供します。ではアマチュアは、なんのニーズに合わせるのでしょうね。ことばにするのは恥ずかしいですが、やっぱり魂みたいなものかなーと思います。(脱線?)
 
 
 

投稿: しづく | 2005/04/20 22:29

発表してしまった歌をふり返って、
その弱い部分にじぶんで気づいてしまったとき、
評価されたぶんキュウって痛む。

しづくさんの今回の場合、
「すごく浅いところで着地してる」という弱さ。
何よりこういうのを自分で気付けることがすばらしいと思うのです。
歌会で「上位おめでとう♪」で終わってしまっては、
なんともかんともかなしすぎる。

投稿: 純 | 2005/04/20 19:18

鷲づかみにする。やさしい。
ふたつは両立できるものでしょうか?

できる人もいるけど、滅多には。
やさしいということが、甘く流れなければいいのでは。
そういうウタってウンザリするほどある。
自作にも数多くあって嫌になります。

しづくさんのおウタは、いつもほわっとやさしいです。
このウタには2点入れさせてもらいました。
着地以前の舞いように見とれてしまうおウタですよ。

ここのコメントのタイトルに惹かれ、お邪魔しました。
読んでとっても感心させてもらいました。ありがとうです。

投稿: たかし | 2005/04/20 11:02

◇海のさん
 コメントありがとうございます。
 AQに行くと、ほんとにウタに真剣に向き合える貴重な時間だなぁと思います。それぞれの個性がいい刺激になってると思います。

◇美雨さん
 美雨さんのウタ、奥に沁みてくるものありますよ。
 ちゃんと暗がりを見つめられる人だと思ってます。
 まつげの体温が温かさとして届いたとしたら、うれしいな。 
 

投稿: しづく | 2005/04/17 11:39

もっとハートがわしづかみにされるようなウタを詠みたい。
爪あとが残るくらいの。
しづくさんのこんな想い、私にも分かる気がします。
これまでに何人かの方の歌集など読ませて思ったのですが、私の歌には厚みというか、奥行きを感じないんです。
まだまだ、勉強不足?というより、やはり感性なのでしょうね。多分…

この風花のお歌、これはこれで、ふわっと感が伝わってきます。北国では冬将軍到来の前触れとされている風花。
本来冷たい筈の雪なのに不思議な暖かさを感じるのは、私だけ?

投稿: 美雨 | 2005/04/17 04:28

このウタ、まつげの「ひやっと」感と、ふわふわした暖かさみたいな対比が、何気ない心の隙間を詠っているようで、私は好きでした。
しづくさんのウタにはいつも包み込まれる気がしている私です。今頃、ウタについて語っている頃ですね♪

投稿: 海の | 2005/04/16 18:17

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