いわば詠み人知らずの仕事に泣く
昨日3/6に、わたしは娘とその友だちをつれて、ディズニー・シーにいた。
ほんとはやらなきゃいけないことがいっぱいあるんだけど、いろんなベクトルが働いて、ドーンと打ち上げ花火のように、勢いできた。
先日来、大雪だったり、最高気温5℃だったせいか、すごく空いていて、アトラクションはたいてい15分くらいの待ちで乗れた。ファストパスも1回しか使わなかった。
前回行ったときに見たり乗ったりしなかったものに、7つほど乗れた。
ランドもそうだが、とにかく建物から小物まで、細部にわたるイメージの統一感がプロフェッショナルだ。
今回はあまり待たなかったけれども、アトラクションの順番を待つ間、すでにアトラクションの世界に引き込まれる。
使われてる壁、れんが、人気のアトラクションほど、ほとんど芸術作品だ。
煌くデザインセンス、鮮やかなカラーコーディネイト、ファンタジー、創造力、空想力。こんなところ、誰も見ないんじゃない? と思うところまで凝っている。
どういう人がこれを作ってるんだろう。仕事が終われば、ディズニーの看板がかけられるこの仕事を。
いわば、詠み人知らずの仕事だと思った。
ちょっとした乗り物の壁でも、タイルで美しい装飾がある。植物なのだが、よく見るとスマイルになってたりして。職人もデザインする人も遊び心の花を咲かせている。やっているうちにアイディアがつぎつぎと湧くんだろう。
それで、気がついた人だけが、にっこりする。それだけを誇りにしてるような人たち。
◆ ◆ ◆
ディスニー・シーは、シアターで見るショーがとにかく素晴らしい。
中でもマーメイドラグーンシアターは今回初めてみただけに、えらくかんどーして泣けた。
あの宙吊を一日何回もやるのだ。そして脇役がまたすごかった。
テンション高い、ザリガニ?のセバスチャン。無言でひたすら笑顔で踊るひとで。
上空でメカニックなマシンに乗り、花を添える脇役たち。そのマシンの精巧で美しいこと。それをあやつる人たちのみえないところの笑顔。もう、泣けた。
どれだけの観客があなたを見るというのだ。そんなはじっこで、地味なコスチュームで。
それでもカンペキにマシンを動かし、踊りをこなすのだ。それがプロフェッショナルだ。
◆ ◆ ◆
フィナーレであなたは観客に手を振っていましたね。
わたしが手を振ると気がついて、わたしだけに手を振ってくれました。こぼれんばかりの笑顔でした。
ありがとう。
いわば詠み人知らずのパーフォーマーたち。
わたしも強く、生きていくからね。
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コメント
◇ゆっこちん
ほぇ~そういう秘密の本があるんだ!
おもしろそう。
わたしも前に「ホスピタリティ」の本を読んだときにすごい感動したんだけど、あんな感じかなぁ。こんど探してみるね! ありがとう。
投稿: しづく | 2005/03/09 22:46
ステキな日記♪
そういうところに目が行くあなたがステキ。^^
で、ふと思い出しました。
「ディズニー7つの法則」って本。
きっとしづくの感動に、ちょっとだけ根拠を与えてくれると思います。
まさに「詠み人知らずの仕事」にも誇りを持てる(持たせる)やり方とか書いてあるの。
顧客満足を勉強した時に読んだ本だけど、そんなつもりはなくても泣けるよ。
投稿: ゆっこ | 2005/03/09 21:49
◇史さま
家業繁忙期、お疲れさまです。
マーメイドのところは、小さいお子さんでも乗れる乗り物が集まっていて、人気でした。
ちびちゃん二人だとたしかに迷子になりそうで大変だ~。おみやげのショップも広いし。
でも装飾系?は待ち行列中に、味わえますぞ。
とりあえず、この年度末のあれこれを乗り切りましょう・・・。
投稿: しづく | 2005/03/09 21:35
おはようございます☆
我が家もムスメ(プリンセス命)に「行こう」とせがまれていますが…。家業繁忙期(泣)が終わったら、あの極彩色の世界へ吸い込まれていくのでしょう(溜息)
ディズニー・シーも、しづく流で語られると視点が変わりますね。こんな具合に、装飾一つ一つをゆっくり味わってみたいぞ。が…迷子にならないように必死になって、それどころじゃないんだろうなあ、はぁ~…
マーメイドといえば、セバスチャンの歌声が結構好きだったりする…
投稿: 史 | 2005/03/08 10:15