その痛みがいつか糧となりますように
インドネシアのスマトラ島沖の大地震で発生したインド洋大津波で、1万人も犠牲者が出たと聞く。
警報装置も監視カメラもない楽園を、天災が襲った。
日本人女性が泣きながらTVのインタビューに答えていた。
「子どもとかが流されていたのに、どうすることもできなかった」
映像では、ものすごい規模の波があっけなくすべてを飲み込んで行く様子が映し出される。
人々は泣き叫び、立ち尽くす。
簡単に、災害に対して無防備だったとかはいいたくない。
その無防備さを人々は愛し、バカンスを楽しんできたからだ。
自然はもはや、この無防備さをも攻撃するのか、とおもった。
彼らの、彼女らの、流れていく子どもをただ見送るしかできなかったことを、いつかきっと何かの糧になるようにと願う。
きっとその痛みもずっと抱えていれば、何か自分の中の光に変わると信じたい。
そうしなければ、その痛みはほんものじゃないんだ。
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