カネで買えないものなどあるわけない
いやー言ってくれちゃいますね。ホリエモンこと、ライブドア社長、堀江貴文さん(32歳)。
2004年11月20日(土)朝日新聞「be on Saturday」の一面をあけると、このセリフと不敵な笑みの顔写真が飛び込んできた。
彼の最近の動向はお茶の間のみなさんにもあれこれマスコミから流れてきていることでしょう。この割り切り、言い切りが気持ちよい。「おカネで買えない価値がある」なんていうのは、逃げだと言い切る。
一方小学生のとき、親が自分に生命保険をかけたと聞いて、「何で命に値段がつくんだ!」と憤ったエピソードも掲載されている。カネとの格闘の原点だと。
◆ ◆ ◆
タイトルの発言について、わたしも少しそうかもしれないなと思う。でもちょっと違うかなとも思う。
「あるわけない」けど、「買っちゃいけないもの」はあるんじゃないか。
「あるわけない」けど、「あえて買わないもの」もあるんじゃないか。
貨幣という価値観はシビアに平等だ。きれいな相対評価だ。
この不安定な世の中を、ぐいぐいとわが道を行く、ホリエモンは、そのたくましさにおいてやっぱり魅力的だといわざるを得ない。相対評価の中で、勝ち抜く基礎体力がある。若者にとっても社会にとっても救世主となりうるのではないだろうか。
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コメント
>ちゃんとオトナでいながら、
コドモの素直さで見るという感じ。
うんうん、なるほど。
以前稲田さんの「日々・ひび・ひひっ!」にも出てきた、気持ちをまっさらにする、浄化するという話を思い出しました。
感受性が強いがゆえ、そのリセットは必須なのだろうなと勝手に想像しております。
人間の資質において、「素直さ」というのは大事なキーワードだと思っています。それは正直であり、純粋であり、柔軟であり、健全だと思うからです。
えと、blogってコメントはたたまれてるので、長くても遠慮なさらずに(笑)。くつろいでってくださいな。
投稿: しづく | 2004/11/23 21:02
ホリエモン、読んできました。
なるほどな、面白いな、と思う反面、
ある種の違和感がありました。
多分、理解するスピードが、
私とこの人とでは、随分違うんじゃないかな。
このスピードの違いは、かなり致命的。
優劣の問題ではないんですけどね。
そばにはいたくないな、と(笑)
ただ、こういう人が、なんらかのかたちで、
こけた時、
指を指して笑うような自分ではいたくないと、
強く思いました。
>大切なのは、そうやって見終わった後、また、ただの乱立の映像として、見ることが出来るか、ということだと思うのです。
>ここのところは、ちょっとわかりにくかったです。
自分の見方をまたさらにする、ということなのでしょうか。
新たに把握しなおすために、まっさらにするというような。
どうだろう。
どちらの意味もアリですが、
なるべくなら、後者のところまで行きたいです。
前者程度では、「変な先入観」に化けちゃう時があるので。
できるだけ、深くまっさらなところまで、
戻っていけたらと思います。
ちゃんとオトナでいながら、
コドモの素直さで見るという感じ。
ますますわからない説明だったりして(笑)
長々と失礼しましたm(__)m
投稿: いなだっち | 2004/11/23 18:32
サイトにも全文載っていました。よかったら読んでみてくださいね。↓
フロントランナー
http://www.be.asahi.com/20041120/W11/0020.html" target="_blank">http://www.be.asahi.com/20041120/W11/0020.html
堀江さんは自らが広告塔ですものね。このインパクトが売りなのだと思います。
>価値の分解と統合
相対評価と絶対評価。わたしはこれらを日々あちこち行き来しているような気がします。ひとついえることは、どちらかだけというのは良くないなということ。
どちらも必要だと思えるのです。
それは迷うということではなく、多面的に考えるという意味で。
>大切なのは、そうやって見終わった後、また、ただの乱立の映像として、見ることが出来るか、ということだと思うのです。
ここのところは、ちょっとわかりにくかったです。
自分の見方をまたさらにする、ということなのでしょうか。
新たに把握しなおすために、まっさらにするというような。
どうだろう。
投稿: しづく | 2004/11/22 22:16
ホリエモンと呼ばれているのか(笑)
「買っちゃいけないもの」
「あえて買わないもの」
ぐっとこことを捉えて話さない言葉でした。
絶対的評価のそれぞれの高さでちびている鉛筆が、
乱立している映像が浮んできました。
「高さ」を相対的基準にして見ることも可能だし、
「使い勝手のよさ」で見ることも可能。
見方で順位も変わるでしょう。
誰だってそうかもしれないけれど、
私はそうやって意味を求めて想像する。
で、あらゆる角度で、部門別の順位をつける。
大切なのは、そうやって見終わった後、
また、ただの乱立の映像として、見ることが出来るか、
ということだと思うのです。
相対的評価(否定的に見て)→絶対的評価
という流れではなく、
絶対的評価(肯定的に見て)→相対的評価→
(相対的評価を飲み込んだ上での)絶対的評価
という価値の分解と統合をして初めて、
『世界にひとつだけの花』は歌えるというか、
そんな感じ(笑)
そうすれば、個人差はあるでしょうけど、
「買っちゃいけない」「あえて買わない」ものが、
出てくるんじゃないかと思うんですけどね。
ま、ホリエモンの具体的な文章を読んでないので、
ホリエモンには黙っておきますけど
……って知り合いでもないのに(笑)
投稿: いなだっち | 2004/11/21 13:26