てがみ

雨上がりの
裏道は
かえるのにおいがする

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しばらく手紙を出してない友だちに、手紙を出そうとして、箱の中を探していた。
いただいたお手紙は、年賀状以外のものとしてまとめて箱に入れている。
目的の手紙（新しい住所が書いてあるはずだった）が一回では見つからず、でもその箱がパンパンにあふれてしまっているので、少し整理しようと２つとも棚から下ろした。
引越し前の住所のものがある。昔の後輩、引っ越していった人たち、中学からの友だち、高校の友だち、大学の友だち、義母からのものもずいぶんある。おもわず封筒から出しては、読んでしまう。
カードもある。ちょっと泣ける。

最初はいらないものがあったら捨てようと思っていた。
でも捨てられるものなんて一通もなかった。
みんな大事な思い出のお手紙だった。
ちょっとだけ、ハートが暖まった。