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2004/08/29

”ひんやり”とした性の歌

昨日はAQ歌会だった。
その中で、仁尾さんが斬新な性の歌を出した。


  放 終 動 握 枕
  す わ く っ の
    る と て 裾
仁   と 強 い を
尾     く る  
      握    
智     る    

 AQで性がテーマになった歌が出ることが最近はほとんどなかったので、正直みんなピンとこなかった様子だった。
採点後、本人からのコメントを聞いてその意図するところに圧倒された。

仁尾さんの意見は、「これまでの五行歌では書かれてこなかった性の歌のジャンルがある気がする」というものだった。
性はもっと広いものなのに、ある一点に集中しすぎてるような気がすると。
だから僕は「色気のない性の歌」を詠いたい

それを聞いた後、一人で電車で帰り、ふとんの中でもそのことを考えていた。
仁尾さんの「性はもっと広いもの」ということばが、自分の中で響いていた。

私にとっての性は、どこか”しーん”として、”ひんやり”としたものを含んでいることをずっと感じていたからだ。
それは熱いものでも、はじけるものでもなく、堕ちるものでも、狂うものとも違っていた。

 ”しーん”として、”ひんやりとした”性の歌があったのなら、それに出会えたとしたら、私はたぶん泣くだろう。
 熱い涙をぼろぼろ流して、泣くだろう。

(注:仁尾さんの歌の掲載に関してはご本人の了承をいただいております。仁尾さんありがとうございました。)

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2004/08/27

infowebサイト閉鎖届け完了。

ここのところ騒いでいましたが、旧サイトの閉鎖と、移転通知表示の申し込みをいたしました。

「エッセイの小部屋」
旧URL:http://village.infoweb.ne.jp/~echitomi/

新URL:http://homepage3.nifty.com/shiduku/

です。BLOGだけをブックマークしてる方もいらっしゃるかと思い、しつこくお知らせです。
って、わりに更新してないじゃん。(すみません)

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しづくの本棚、ハリーポッター最新刊入荷!

ハリーポッター最新刊「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」 上下巻  単価4,200円 いよいよ9月1日発売ですね。
しづくの本棚へも入荷しました。
あれれ? 予約終了になってるけど、こちらから行って見て。
キャンペーン8月末まで。

URL↓
http://www.esbooks.co.jp/esb/docs/info/promo/harry_cam.html

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2004/08/23

Dialog In The Dark

22日の日曜日に、盲人協会のパソコン教室の仲間と、ダイアローグ・イン・ザ・ダークへ出かける。

ちょうど盲人の方5名、晴眼者5名でペアになって電車でいく。
銀座線を外苑前で降りたときに、グラサンのおやじに
「おまえらカチカチうるさいんだよ!」といやみを言われる。
その後も私をにらみながら、ぶつぶつ歩きながら悪態をついていった。
ただただじっとみながら、無言でやり過ごす。

  ◆

全盲の
友の手を肩に歩けば
グラサン男にどなられる
「おまえも真っ暗闇を歩いてみろよ」
心の中で噛み付き返してる

  ◆

会場はお寺と聞いていたが、近代的な建物だ。
スタッフの丁寧な説明があり、白杖(はくじょう)を渡される。
暗闇に入ると、盲人の方のガイドの声をたよりに、杖をつきながら歩いていく。
詳細は書かないが、仲間(一組10名まで)同士、何か見つけたり障害物があるときには、声を掛け合い、助け合う。
この白杖、なるほどなかなか役に立つ。
段差の高さをはかったり、横に何があるか、左右に振りながら確認できる。

それにしても暗闇とは、まっすぐ歩けているのかもわからない。
いかに自分達の行動が視覚にたよってるかわかる。
だんだん進んでいくにつれて、目をつむって、杖の感触やみんなの声の聴覚をつかうようになってくる。
行き止まりで困ったら、声をあげると誰かが手をひいてくれる。

盲人のみんなの感想は、「いつもとあんまりかわんない」「目のみえる人の反応がおもしろかった」「街中より安心して歩けて楽しかった」
晴眼者の感想は、「方向がわからない」「狭いところに押し込められてる感じ」「不安」などなど。

それにしてもなかなか貴重な体験ができた。
もう少し入場料が安くてもいいのになぁと思ったけど。

  ◆

自分も見えない
暗闇に住み
歩くことができる
あなたたちは
勇気の人だ

  ◆

9月4日まで、要予約。くわしくはURLへどうぞ。

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2004/08/21

江戸川乱歩と大衆の20世紀展

なんとか予定がついたので、行きたかった展示会へ行く。
池袋の東武百貨店でやっている「江戸川乱歩と大衆の20世紀展」だ。
思いのほか人が多くてびっくり。開催期間が短いせいだろうか。(8/19-24)
年配のかたから20代くらいの人まで、年齢層は幅広い。

入り口ですでに行列&ひとだかり。
ひとだかりの方は、「怪人二十面相」の紙芝居だった。土日限定らしい。

乱歩の愛用品、肉筆原稿、書簡などとともに、当時の時代背景の紹介とからめ、いかに乱歩の作品は、時代の流行とか大衆の要求にマッチしたものを作り上げていたかが感じられる。
乱歩という人は、とても几帳面だ。蔵書の整理の仕方、トリックの分析しかり。
また、猟奇的な作品と反して、読者との交流を大切にして、少年少女ファンともよく交流し、家族思いの一面も垣間見ることができる。

もうひとつの目玉は、立教大学にある旧江戸川乱歩邸と「幻影城」と呼ばれた土蔵公開である。
東武の会場から、けっこう歩くのでめげそうになるが、「コレを見ずしてなんとする」と妙な使命感にかられ、場所を探す。
なんとまあ! ここもすごい行列。
1時間待ちといわれ、ビデオをみる部屋で待つことになる。(このへんは親切だ)
あこがれの?土蔵は、ほとんど書架で埋まっており、乱歩の膨大なコレクションである。
入り口にガラスがはまっていて、中をのぞけるだけ。
もっとゆっくり背表紙をみたいなぁ。
それでもかすかに香る木の香り、薄暗いオレンヂ色の照明に浮かぶ本たちのかもし出す雰囲気を味わえて、どきどきした。土蔵の壁や、樋にもなんとなくさわったりして。

庭には、書斎も公開されている。洋風のソファとクッションがならびんだ豪華な趣味のいい部屋だった。
庭にでて、いくつも蚊に刺されてることに気がつく。
江戸川乱歩邸の蚊、だと思うとあまり腹が立たない。

待ち時間が長かったせいで、お茶も飲まずにあわてて帰宅する。
それでもなんだかやりたいことをやれた満足感があった。


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2004/08/20

早すぎる流れの中で

旅行から帰ってきた私は、オリンピックの開会式をみはぐった。
15日の終戦の日は、かろうじて、お昼の黙祷をした。
高校野球もはじまっていた。
なかよしの歌人さんたちが、BLOGを立ち上げてそれをチェックするのが楽しみになった。
読みたい本がいっぱいあって、10冊くらいふとんの横に積んである。

毎日のいろんな流れの中で、浮かんでは消えていく思いたち。

アタマの中でぐるぐる描くのだが、文字にする前に流れていってしまう。
流れに追いつけないでいる。

高山なおみさんのエッセイを図書館で借りてきて読んだ。
「あ~これだよ」
わたしはそこにいたい。
とどまっていたい。
しばらくのあいだ。

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2004/08/16

この頃の出来事から

このメニューからBLOGへ直結しました。
過去ログは、たぶん見る人はいないだろう...。
もし見たい人?がいらしたら、「初めての方へ」の中へリンクを貼っておきますのでよろしくお願いします。

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2004/08/15

ただいま。

8/10~8/14まで、家族でケアンズ(豪)に行ってきました。
向こうは冬なのですが、赤道に近いほうなので、初夏くらいの暑さです。
ただ朝晩はとても冷え込みます。
コアラを抱っこしたり、グリーン島でシュノーケルをしたり、川でかものはしを探したり、夜の森に入ったりしました。
それというのも、娘が子ども料金(半額!)になる、ラストサマーだったからなのです。
思い切っていってきて、ほんとによかった。
広々とした大地と自然いっぱい満喫してきました♪

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2004/08/10

いってきます。

今日から14日まで、旅行にいってきます。
携帯も通じないので、音信不通になりますが、ご心配なく。
いろいろ頼んでしまった方々、恩にきます♪
よろしくです。

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2004/08/07

ささやかなお返しとして存在する歌

今、ゴンチチのやさしいギターが流れている。

私がギターを弾けなくても
誰かがわたしに聞かせてくれる。

私が上手に絵をかけなくても
誰かがわたしに描いて見せてくれる。

そのすてきなインプットを、大切に慈しみたくて、感謝したくて、
私は小さな歌をつくる。
息を吸って吐くように、いただいたものをお返ししたいと思う。
私なりの形にして、残したいと思う。
誰かに伝えたいと思う。

私はインターフェースにすぎない。
でもちょっと触媒。

伝えたいことは、自分の中だけでは貧しいのだ。
何も入ってこなければ、わたしはカラッポだ。
いつもいつもむさぼりつづけて、探し続けて、打たれ続けて、吐き出し続けるのだ。

そしていつもぐっすり眠れますように。

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