« CGIの移行 | トップページ | うずうず »

2004/07/25

「初恋のきた道」

チャン・イーモウ監督、2000年の映画。
夫からずっとチャン・イーモウの映画がいい、いいといわれていたが、今回初めて見た。

中国の貧しい農村に生きる、娘の恋物語。
水は村に2つある井戸、電気もガスもない。
羊や牛の放牧をしている。
そんな村に都会から教師として青年が訪れ、その青年に恋をするのだ。
(ストーリーはかなりシンプルだ。)

人工的な建造物、金属的なもの、プラスチックのようなもの、CGは皆無。
しかし映像は美しい。
両親の恋愛を語る息子の現在を白黒、恋物語の思いではカラーと切り替えて、いっそう鮮やかな赤が心に残る。

チャン・ツィイーの可愛らしさと、ひたむきな純愛が忘れられない。
なんにも持っていないのに、人としての全てを持っている。

今の自分の持ってるもの、例えば家の中を見てもものに囲まれ、便利さに囲まれている。
彼女と同じ生き方はできなくても、そういう生き方もあるし、いいよねと夢を見させてくれた。
どこかにそういう愛の形がある、と仮初にも信じられるのならば、どこか力になってくれるような気がする。

|

« CGIの移行 | トップページ | うずうず »

コメント

ゆっこしゃんも見てたのね。
映画評のページを見たときには見つからなかったんだけど、さっき見に行ったらあった(^-^)
こんなにシンプルでここまで見せてくれるってすごいなーと思いました。

投稿: しづく | 2004/07/26 11:13

観た観た!この映画。
うん、本当に良かったですよね。
すごく好きでした。
普通フラッシュバックの入る映画では過去がモノクロなのに、これは逆でしたよね。
それだけ恋愛の思い出が鮮明だということでしょうね。
今は携帯もメールも気軽に出来るけれど、来る日も来る日も先生を待ち続けたチャオの姿が、とても切なくて、どこか羨ましくさえ感じました。

投稿: ゆっこ | 2004/07/25 22:22

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「初恋のきた道」:

« CGIの移行 | トップページ | うずうず »