アルジャーノンに花束を
最近軽いエッセイやHowto本とか、小説は昔の本ばかり読んでいた。
前に買って読んでいなかった本書を昨日読んで、久々に心の芯にこつんとあたる作品に出会えたなーと思った。
日本でもドラマになったと聞き、題名だけを知っていた。(ドラマと原作はけっこう違うらしいが)
パン屋で働く知的障害者のチャーリーが、脳外科手術により一時的に天才になる、というストーリー。
アルジャーノンは、同じく手術をされた実験用マウスの名だ。
チャーリーをめぐる人々の人物描写、心理などがよく描かれており、とてもリアルだ。
いろんなテーマが複雑に入り込んでいて、いろんな読み方ができるだろう。
ファンタジーものやミステリーよりも、人間をまっこうからみすえたこういう作品もいいなと思った。
◆
ねぇ、人がその人らしくさせているものって、なんだろうね。
◆
暖かさとか、疑いのなさとか、すなおさとか、笑顔とか。
回りの人をおびやかさない。なんだかほっとさせるもの。
そんなものをチャーリーは持っていたんだ。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
いい本は、わたしもときおり取り出して再読してみます。
うんうん、それは暗示だよ??
時間が経つと眼の付け所とかも変わってくるかもしれませんね。
とにかくチャーリーのピュアな部分が感動的でした。人間の本質だなと思いました。
投稿: しづく | 2004/07/21 17:00
高校生の時に(多分その頃?)この本を読んだとき、人間ってなんだろう。ととても悩んだ記憶があります。
去年、本を整理したときに出てきて、ひさしぶりに読んだら、泣きそうになって困りました(電車の中)
昨日、カルチャーにいく途中で、この本を読んでいる若い女の子がいました。
なんか「もう一度読め」といわれているような暗示?!
「その人らしさ」は自分でつくるものなのか
人が作ってしまうモノなのか
しづくさんの感想を読んで、私の中でも疑問のまま、涼しくなったら、また読み直してみようと思っています(^_^)/
投稿: 海の | 2004/07/21 08:49