YES オノ・ヨーコ展
何ヶ月かに一回は
アートを注入しないと、
わたしの中はどんよりする。
東京都現代美術館へ、「YES オノ・ヨーコ展」を観に行く。
彼女の表現は、画期的かつ個性的だ。
たとえば「ウォール・テキスト」
詩的なことばを通して、それを読んだ人の頭の中に絵が浮かぶことによって、作品となる。
見る人も作品のクリエイトにかかわれる。
ビデオで印象深かったのは、「カット・ピース」。
オノ・ヨーコが舞台に座り、観客が一人ずつ彼女の服をはさみで切り取っていく。
最初は遠慮がちに切り取る人が多く、またある種デザインのような形に服は変貌していく。
やがて、彼女から服を奪おうという欲望が表れてきて、彼女の肌が露出していく。
彼女は身じろぎせずに、それを受け入れるのだが、露骨な切り取りには無言の怒りや嫌悪感が大きな黒いひとみにうるんでくる。
人間のもつ、ある種の暴力性を浮き立たせるような、まさに体当たりのパーフォーマンスだった。
作品はシンプルに貫かれている。
なのに、見るものを巻き込むパワーがある。
透明な迷路で迷ったり、石を積んだり、願かけの木にメッセージをつるしたりできる。
とてもピュアなもので満たしてくれた時間があった。
検索して内容がわかるサイトを見つけたので、リンクしておく。
作品の写真がふんだんに載っている。
YES YOKO ONO
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コメント
ゆっこしゃん、いまその本読んでるところです。
ウーマン・リブの考えがびんびん伝わってきます。
強いだけじゃなく、ユーモアもありますね。
投稿: しづく | 2004/05/31 08:37
良いね、オノ・ヨーコ展。
こっちであるものなら行ってみたい。(でも、ない)
随分昔に読んだオノ・ヨーコの本ですごく面白いと思ったのがあります。
「ただのあたし」っていうのだけど、しづくさんはご存知かしら?お薦めですよ。
投稿: ゆっこ | 2004/05/29 13:19