新聞の切り抜き
2004年4月23日、朝日新聞夕刊に、「ARTIST MEETS ARTIST」という記事が載っていた。
ジャズ・ピアニストの山下洋輔氏と作家の川上弘美氏の対談である。
その記事がすごくなるほどなるほどと思ってしまうことがいろいろ書いてあって、切り抜きを何度も読み返している。
いろいろマーカーでなぞりたくなる文章がいっぱいあったのだけど、ずーとひっかかってるのはこの言葉だ。
川上「平凡で何でもない人生を、それでも積み重ねて生きたきたことの方が、私にはずっと重かった気がします」
「重い」これはどういう意味なのかなーって。大事であった、支えるのが大変であった、意味が深い。
朝起きて、カーテン開けて、朝ごはんの用意して・・・・。
それをずーと繰り返していくこと。
うん、たしかに重いよ。
意味深いという意味では、自分の生を自らが支えている、という意味なのだろうか。
川上作品を読んでいると、川上氏が生物のセンセイだったことがすごく腑に落ちるときがある。
なんというか、人間が動物的に見える。
おおくの生き物のひとつとして、人間があるみたいな視点。
植物が葉をのばし、花を咲かせ、実を結び、葉を落とす、を繰り返してるのと、あんまり変わらないような。
生きるというものすごく原始的な部分を見つめている感じがする。
なんども原始的な視点に戻るのも大事だけど、やっぱりそれだけじゃ淋しいと思ってしまうのは自分が凡人がゆえかもしれない。
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コメント
ゆっこしゃん、コメントありがとう。(^-^)
>地味な主婦の仕事(まわりからは、下手すると「仕事」とさえも思ってもらえない)について、大事だな、愛しいなと思うことも
うんうん、そうですね。家庭を支える仕事の大変さと愛しさ
ちょっといやになりながらも積み重ねていくものですね。
>そして、ふと立ち止まって「案外重いぞ」って思ってやる。
そのままウタになりそうなフレーズ。(^-^)
そういえば、今日は母の日ですね。
少しだけど、実家に寄ってきました。
いくつになっても、母の笑顔は、いいもんだなと思います。
背負っているいろんなものわかっていても、母とは笑っていてほしい存在です。
投稿: しづく | 2004/05/09 20:31
初めて書き込みさせていただきます。^^
川上さんのことが書いてあったので、思わず…。
朝日の夕刊とってないのですが、良さそうですね。
その言葉は私も分かる気がするなぁ~。
特に仕事を辞めてみて、地味な主婦の仕事(まわりからは、下手すると「仕事」とさえも思ってもらえない)について、大事だな、愛しいなと思うことも多くなりました。
時にはむなしくなることもある、というのが本音ですが。
でも「重い」ということを意識せずに、日々淡々と生きているのも悪くないなと思います。
そして、ふと立ち止まって「案外重いぞ」って思ってやる。
そういうの、いいな、って思います。^^
投稿: ゆっこ | 2004/05/09 00:22