泣いちゃうわけ
毎週金曜日の夜11:30-NHK教育で 「真剣10代しゃべり場」という番組がある。
年4期にわけて10人のメンバーがレギュラーとして交代で自分の話したいテーマの提案者になり、他のメンバーと一緒にいろいろ意見をかわしあうという番組である。
以前は土曜日の夜でよく見てたのだが、金曜になってからはたまにしか見てない。
先週の金曜日は、たまたま気が向いて見た。
「オタクの何がいけないの? (2004年4月23日放送)」というタイトルだった。
提案者の千葉君は、美少女アニメのオタクらしいのだが、まわりの目が冷たくてバカにされるのは納得できないという主張だった。レギュラーの10代は多くは、まあTVに出て自分の意見をばしばしいえるような積極的な人たちなわけで、容赦ない意見がでる。
彼はオタクといっても、友だちとテニスをしにいったり、遠距離の彼女もいたり、母子家庭で兄弟の面倒をみたり、バイトしたりと閉鎖的、排他的な要素は少ない。むしろこんなにがんばってる子もめずらしいんじゃないかと思えた。
それでもそんなことをほめてくれるメンバーは誰もいず、はっきり「キモイ」と口にする人もいて、おもわず鼻をすすってしまうわけだ。
彼に限らず、提案者がやりこめられて泣いてしまうのは、けっこう多い。何回か見た中でけっこう高い確率だ。
自分の絶対これは言ってやる! といきまいてきた主張が、なかなか通らない、批判にさらされるショックがそれだけ強いのだと思う。自分の言いたいことがわかんなくなってしまう人もいる。
それでも、自分と違う意見に出会って、きっとつかむものってあるんだと思う。
たたかれても、勇気を出して言っただけのものがあると思う。
表現って、そういうものなんじゃないかと思った。
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