ドラマ「センセイの鞄」
昨日、フジTVでドラマ「センセイの鞄」が再放送されていた。
このドラマは、もともとWOWOWのオリジナルドラマとして制作、放映されたものだ。
最初に見たとき、わたしはまだ川上弘美の原作を読んでいなかったのだが、このドラマには泣かされた。
このドラマがきっかけで、川上弘美を読み漁るようになった。
五行歌までつくった。
民放TVで放映されたことにも驚いたのだが、やはりついつい途中から見てしまう。
しかし、CMのたびぶちきられ、微妙に編集カットが入ってるあたりちとがっくり。
この流れるようなお話は、CMがとても似合わないと思う。
それでも。
今回見直して、(原作も読んでいる今)画面にひきつけられたのは、柄本明の「センセイ」であった。
この演技が、監督久世光彦氏との合同のものだとしても、彼はセンセイを確実に「リ・プロデュース」してみせた。
本を読んで、イメージするセンセイの面影、まなざし、笑い方、胸をしめつけられるようなこのひとだ。
二人でふとんの上で「よろしくおねがいします」と頭を下げ、泣き笑いするシーンは、名場面だと思う。
ドラマはほとんどみない私だが、このドラマ「センセイの鞄」には、映画にしてもおかしくない完成度があると思う。
まだ録画してある、ノーカットCMなしのこれを、また観たくなった。
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